武道とYouTube

 これからGoogleによって同時音声通訳システムが開発されていき、約5年後にはおそらくYouTubeに国境が無くなっていきます

 

 そうすると日本のYouTubeの市場規模が少なくとも20億人くらい増えて拡大されていきます

日本のYouTuberは英語圏のYouTuberとの競争に晒されていきます

 

 結果、現在のほとんどの日本のYouTuberは淘汰され、おそらく一部の芸能人と、(無名の一般人であれば)専門家だけが生き残っていくと予想しています。単なるYouTuberは淘汰されていく可能性が高い

 

 

  ではYouTubeを使って武道を本気でビジネス化していくにはどうやって生き残るかというと、独自の専門領域か、もしくはターゲットを限定したローカル性に的を絞っていかないと難しいのではないかと感じています

 

 また、高い技術力も重要ですが、技術だけで生き残るのは運だと思っていて、社会のニーズに対応することが大切だと考えています。自分はどうするかというと、市場価値を高めるため「健康」という汎用性のあるテーマを武道と結びつけること。合気道の技術を取り出して、健康寄りに書き換えてシフトしていく

 

 解剖学や機能学の面から理合をアカデミック、科学的に解体していく。誰でもわかるようなかたちにする。武道に関心のない層にも届くように、普遍化する方向性が面白いと想像しています

 それで鍼灸学と柔道整復学を学ぼうと思いました

 

 

 鍼灸学は経絡によって「ながれ」を、(西洋医学の影響の強い)柔道整復学は要素論によって「かたち」を学ぶ世界だと思っています。合気道の世界でいうと「ながれ」の合気会と「かたち」の養神館のように補完的だと感じています

 特に柔道整復学を学ぶと武道の理合を外国人に言葉で伝えやすいと思います

 

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 それから「鍼灸」の世界にも流派があって、特定の武道同士のように、混ぜるな危険という相性の組み合わせがあります

 

私は現代鍼灸より古典鍼灸に興味を持ちました

古典鍼灸の方がオーダメイド的で、合気道寄りだったからです

 

 現代鍼灸を見ると西洋医学の機械論がベースに入ってきていて、東洋医学に比べ人間の身体の個性をある程度均質化して捉えています。そのため中国の古典鍼灸とはだいぶ発想が違うのではないかと思いました

 

 そこで私は鍼灸に関しては「ながれ」を重視する流派を学びたいと興味を持ちました。例えば、現代鍼灸と中国の古典鍼灸では「気・血・水」の定義、つまり武道でいう「構え」から違うんですね

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 昔、私が大学の写真学科で写真を学んだ時も、学校の方針で最初の2年間はフィルムでモノクロのみでした。フィルムの方が諧調が豊かだし、モノクロだと色によるごまかしが効かない、最小限のエッセンスだけになります

 

 司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」で秋山真之が「白砂糖は黒砂糖から作られる」とおっしゃってますが、その辺りは私と考えが近いと思ってます

 

 With Coronaの時代で社会はどんどん変わっていきますが、個人的には時代の変化にワクワクしています♪