How to Take Control of Your Spirit
心の扱い方
合気即生活
これからお話することは
ご紹介する映画の内容を含みますので
読み進める方はご了承ください
.
.
.
『ショーシャンクの空に』(1994)
この映画を知っていますか?
この映画の脚本家・監督は
フランク・ダラボンというハンガリーの人です
この監督の両親はソ連影響下のハンガリーから難民としてフランスに移り、
彼自身はそこの難民収容所で生まれた方です
そして彼の生い立ちを重ねているのか、旧約聖書のユダヤ人の『出エジプト記』の
強制労働から逃れるシーンが出てくる
主人公のアンディ(ティム・ロビンス)は、贖罪を受けるキリストに例えられている
おそらく監督は自分の境遇を彼に重ねています
.
.
そしてこの映画で、人生というのを収容所にも例えています
人は自分の意志とは関係なく、いつの間にかここに放り込まれて参加させられている
生きていることはどうしようもなくつまらないかもしれないが、それはもう、そのつまらない日常を工夫して楽しむしかない
.
.
主人公が看守に逆らってまで、収容所内で無断で音楽放送を流しているシーンは印象的ですね
そしてこの作品のテーマは
希望が大切だと単純に伝えたいわけではなくて
希望をもつことや絶望することが、
生き方の選択に大きく関わり
人生の結果に影響を与えてしまう
だから我々は希望を保ちつづける必要がある
そのために最も大切なことは
未来を信じる心
では人はどのように日常で
この信仰心とつきあっていけばいいだろうか?
短くいえば
『魂の修め方』
つまり、心のコントロールについて
この監督は伝えようとしている気がします
この作品で主人公が、希望という心を保ち続けるために何をしてきたか?
それは
穴を掘ること
.
.
『魂の修め方』の到達点は日々のルーティンから生まれる
毎日欠かさず励行している何かがないと信仰心を保てない
農家は、朝早く起きて畑に行く
仏壇の水やご飯を代えて手を合わせる
初夏に田植えし、定期的に雑草を取り、秋に収穫する
忍耐強く続けている「日課」がある
それが『魂を修める』ことにつながる、、
そう、心が安定する
.
.
「希望をもって穴を掘り続けること」がテーマではなくて
「毎日穴を掘ってるからこそ、希望を保っていられる」
日常の繰り返しの行為が精神を鍛えさせる
.
.
.
そして「穴を掘る」というのは社会的な評価とは関係がなくて、
他人からみればとるに足らないもの
でも「掘り続ける」ことで魂が修まる
一方で他人が決めた基準で生きてきた人は
歳を重ねた時に
何が自分にとって最も大切なことかわからない
だから自分を見失うはず
レッド(モーガン・フリーマン)はそういう役割を担っている
重要なことは、社会と無関係な自分だけの大切な「何か」を続けてきたかということ
それを監督は伝えようとしている気がします
.
.
僕自身の場合、今まで自分の可能性を広げるため大きく動いてきた
そして次は自分の築いてきたテーマを小さな日常で恒常的に続けていく
個人的にこう受け取っています
.
.
あなたにとって「穴を掘る」とはなんですか?
Shuken Sato
AIKIDO RYU MIZUNOE
July, 2021
#ショーシャンクの空に
#スティーブンキング
#ティムロビンス
#モーガンフリーマン
#フランクダラボン
#映画